保存水の味はまずい?身体に悪いは本当?おすすめ4選と選び方も解説
「災害用に保存水を備蓄したいけれど、味は美味しいの?」「何年も腐らないなんて、体に悪い保存料が入っているんじゃないか」と不安に感じていませんか。
近年の保存水は技術の進歩により、普段飲んでいるミネラルウォーターと変わらない美味しさを実現しています。むしろ、徹底した品質管理が行われているため、より安全性が高いともいえます。
この記事では、「保存水はまずい」「体に悪い」という噂の真相を解明し、本当に美味しくて安全な保存水の選び方を解説します。さらに、味に定評のあるおすすめ商品4選も紹介します。
これを読めば、災害時のストレスを少しでも和らげてくれる、あなた好みの美味しい水を見つけられます。
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保存水の味はまずい?

保存水は決して「まずい」商品ではありません。一般的な水と大きな差はなく、主な違いは「保存期間」です。
次項では、ミネラルウォーターとの違い、味に差が出る理由について解説します。
一般的なミネラルウォーターと味に違いはない
結論から言うと、多くの保存水は、一般的なミネラルウォーターと味に大きな違いはありません。
国内で販売される保存水は、日本の各地から採水された水が使用されています。たとえば、「北海道の羊蹄山麓」「富士山の麓」「海洋深層水」などです。
長期保存を可能としているのは、徹底した殺菌処理(加熱処理など)や厚みのあるボトルなど、外的な工夫です。そのため、コンビニやスーパーなどで購入するミネラルウォーターと、本質的に味の違いはないと言えます。
ただし、水は硬度によって味に違いが出るため、「いつもと同じ水が飲みたい」「子どもにも安心して飲んでほしい」といった場合は次項もチェックしてみてください。
硬度によって味の違いがある
もし「飲みにくい」「味が変だ」と感じる場合、それは保存水だからではなく、水の「硬度」が口に合っていない可能性があります。
水には、ミネラル成分(カルシウム、マグネシウムなど)の含有量によって「軟水(なんすい)」と「硬水(こうすい)」の違いがあります。
軟水・硬水の違い
- 軟水:ミネラル成分が少なく、口当たりがまろやかで飲みやすい
- 硬水:ミネラル豊富だが、独特の重さや苦味を感じることがある
日本で採水される多くは軟水で、日本人にとって馴染みのある味です。一方、硬水はミネラル成分が豊富なものの、独特のクセを感じる可能性があります。
保存水の味にこだわる場合、軟水(硬度60mg/Lが目安)を選んだ方が無難です。
保存水は身体に悪い?気になる安全性と品質を解説

保存水について調べていると、「身体に悪い」といったキーワードを目にするかもしれません。
前述したとおり、保存水は一般的なミネラルウォーターと大きな違いはなく、あくまでも保存技術による差があるだけです。次項では、保存水の安全性や品質について解説します。
徹底された殺菌処理と品質管理
市販されている保存水には、保存料や防腐剤は使用されていません。
保存水が長持ちする理由は、徹底的な「殺菌処理」や「満水充填」です。製造工程において、高温加熱殺菌や精密なフィルターろ過を何度も行い、腐敗の原因となる細菌や有機物を極限まで取り除かれます。
さらに、クリーンな環境でボトリングされ、外気が入り込まないよう密閉することで、何年経っても品質が変わらない水が作り出されています。
メーカーによっては、公的機関や第三者機関による検査をクリアした商品が販売されているため、不安な人は公式HPの製造過程も参考にしてみてください。
保存水の賞味期限が長い理由
賞味期限の長さは、中身の殺菌レベルだけでなく、「容器の性能」によっても決まります。
一般的なペットボトルは、目に見えないレベルで空気を通す性質(気体透過性)があるため、長期間置くと水が蒸発して減ったり、外部の臭いが移ったりします。
これに対し、保存水のボトルは厚みのある特殊な素材や、アルミ缶を使用することで気体透過を防ぐ構造です。もちろん、完全に防ぎきることは難しいですが、一般的なペットボトルより強固に作られています。
つまり、保存水は「薬品で長持ちさせている」のではなく、「物理的に外部の影響を遮断している」ため、品質を維持したまま長期保存を可能としています。
美味しい保存水の選び方 3つのポイント

保存水への味にこだわりたい人は、次項で解説する選び方のポイントもぜひ参考にしてください。災害後の避難において、口に入れるものは心身のストレスに影響します。
少しでも快適かつ安心して過ごすためにも、美味しい保存水の選び方を頭に入れておきましょう。
ポイント① 水の種類(硬度)で選ぶ
前述したとおり、水の味を左右するのは「硬度」です。日本人の味覚に合い、災害時でも抵抗なく飲めるのは「軟水」です。
パッケージに「軟水」と記載されているもの、または硬度が60mg/L未満(できれば60mg/L以下)のものを選んでください。特に乳幼児や高齢者がいる家庭では、胃腸への負担が少ない軟水がおすすめです。
逆に、ミネラル補給を重視したい場合は、中硬水や硬水を選ぶのも一つの選択肢ですが、味の好みが分かれるため事前の試飲をおすすめします。
ポイント② 容器の種類で選ぶ
保存水の容器には「ペットボトル」と「アルミ缶」があり、予算や備蓄の目的と併せて選ぶ必要があります。
それぞれのメリット・デメリットを解説するので、購入時の参考にしてください。
| 種類 | メリット | デメリット |
| ペットボトル | ・容量のバリエーションが豊富 ・安価で購入しやすい | ・紫外線の影響を受けやすい ・変形しやすい |
| アルミ缶 | ・遮光性が高い ・強度が高く破損しにくい | ・ペットボトルより高額 ・500mlボトルが主流 |
ペットボトルの場合、2リットルや500mlなど容量のバリエーションが豊富なので、自宅の備蓄用におすすめです。ただし、紫外線の影響で水質が変化する恐れもあるため、保管場所には注意してください。
一方、アルミ缶は高額ですが、紫外線の影響を抑えられます。強度も高いため、持ち出し用リュックにおすすめです。
詳しくは、以下の記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ポイント③ 採水地で選ぶ
普段飲んでいる水に近い味を求めるなら、「採水地」をチェックしましょう。
「南アルプス」「富士山」「北海道・羊蹄山」など、保存水によって採水地は異なります。日常的に市販のミネラルウォーターやウォーターサーバーなどの水を飲む人は、馴染みのある採水地の水がおすすめです。
自分が美味しいと感じる産地の水を選べば、災害時でもホッと一息つける安心感を得られます。
味に定評のあるおすすめ保存水4選

次項では、味に定評のあるおすすめ保存水4選をご紹介します。
保存水は9本入りや24本入りなど、セットになった商品が多く、試飲できません。そのため、まずは概要や特徴を知り、納得した上で購入しましょう。
カムイワッカ麗水
カムイワッカ麗水は、北海道・羊蹄山(ようていざん)の麓から湧き出る天然水を使用した保存水です。
| 参考価格 | 5,194円 |
| 1Lあたりの価格 | 約216円 |
| セット内容 | 2L×12本 |
| 硬度 | 19mg/L(軟水) |
| 保存期間 | 製造から10年 |
※2026年1月時点
カムイワッカ麗水は、原水から空気に触れることなく採水され、加熱・紫外線殺菌などを経てボトリングされます。加熱殺菌や紫外線殺菌などを経てボトリングされるため、徹底した品質管理のもと製造された保存水です。
硬度は19mg/Lの軟水で、まろやかな甘みとスッキリとした味わいが特徴。味はもちろん、品質を重視したい人におすすめです。
The Life Water
The Life Waterにはアルミボトル缶が採用されており、紫外線の影響を受けにくい保存水です。
| 参考価格 | 4,590円 |
| 1Lあたりの価格 | 約380円 |
| セット内容 | 490ml×24本 |
| 硬度 | - |
| 保存期間 | 製造から10年 |
※2026年1月時点
アルミ缶はペットボトル特有のプラスチック臭が水に移るリスクがなく、クリアな味わいを楽しめます。中身は国内採水の天然水(軟水)を使用しており、誰にでも飲みやすい味です。
シンプルなデザインで、無印良品の一部店舗でも取り扱われるなど、インテリアを邪魔しない点も評価されています。
アコール ラベルレス 10年保存水
アコール ラベルレスは、室戸海洋深層水を100%使用した10年保存水です。
| 参考価格 | 2,650円 |
| 1あたりの価格 | 約245円 |
| セット内容 | 1.8L×6本 |
| 硬度 | 約0mg/L(軟水) |
| 保存期間 | 製造から10年 |
※2026年1月時点
最大の特徴は、独自の技術でミネラル成分を調整し、「硬度0(ゼロ)」の超軟水に仕上げている点です。ミネラル特有のクセや雑味が一切ないため飲みやすく、内臓機能が未発達な赤ちゃんやペットへの負担を抑えられます。
ラベルレスボトルなので、廃棄時の分別が楽なのもメリットです。
良品物語 長期保存水
群馬県の谷川山系から採水された天然水を使用した、6年保存(5年保証)のナチュラルミネラルウォーターです。
| 参考価格 | 1,785円 |
| 1あたりの価格 | 約円 |
| セット内容 | 2L ×9本 |
| 硬度 | 約69mg/Lmg/L(軟水) |
| 保存期間 | 製造から5年 |
※2026年1月時点
良品物語の長期保存水は硬度69mg/Lの軟水で、適度なミネラルを含んだ自然な甘みがあります。通常のペットボトルよりも厚みのある耐熱容器を採用し、さらに段ボールには手を入れる穴を設けないことで、虫や埃の侵入を防ぐ工夫がされています。
Amazonなどの通販サイトで評価が高く、クセのない味で多くの人に選ばれています。
保存水はまずい?味に関してよくある質問

保存水の味に関してよくある質問と回答をご紹介します。
備蓄は「備えておけば安心」とは限りません。避難生活は普段の生活ではない環境での暮らしを強いられる可能性もあり、心身にストレスがかかる恐れもあります。
そのため、保存水は味や品質にこだわり、少しでも安心感を得られる工夫が大切です。「ミルク作りに使える?」「開封後はいつまでもつ?」など、気になる点を解消してから備蓄を始めましょう。
保存水は赤ちゃんのミルク作りに使える?
硬度の低い軟水の保存水であれば、赤ちゃんのミルク作りにも使えます。
軟水とは?
- 硬度60mg/L未満を目安とした水
- ミネラル成分(カルシウムやマグネシウムなど)が少ない水
- 胃腸への負担を抑えやすい
水の硬度は、ミネラル成分の量を指します。硬度が高いほどミネラル成分が多く、胃腸へ負担をかける恐れがあります。体質によっては、お腹がゆるくなるかもしれません。
基本的に国内で採水・製造された保存水であれば、軟水であるケースが多いです。ただし、赤ちゃんへの負担を考慮する場合は、硬度が限りなく0に近い保存水を検討しましょう。
開封後の保存水はどのくらい持つ?
開封後の保存水は、1日以内を目安に飲み切りましょう。保存期間が5年や10年というのは、あくまで「未開封」の状態に限ります。
一度開封して空気に触れると、そこから雑菌が入り込み繁殖を始めます。保存水であっても、開封後は通常の水と同じです。
冷蔵庫であれば2~3日程度は問題ありませんが、災害後の停電を考慮した場合、当日中に飲み切った方が無難でしょう。特に、直接口を付けた場合、口内の雑菌が入り込むため、なるべく早く飲み切るようにしてください。
期限切れの保存水に関しては、以下の記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
保存水は1人あたり3リットルを目安に備蓄しよう
近年の保存水は、徹底した品質管理と容器の進化により、「まずい」どころか普段の水と変わらない美味しさを実現しています。保存料などの添加物も一切使用されていないため、赤ちゃんから高齢者まで安心して飲みやすい水です。
災害時の備えとしては、「1人1日3リットル × 最低3日分(9リットル)」を目安に、飲み慣れた軟水の保存水を備蓄しましょう。美味しい水があることは、非常時の不安な心を癒やす大きな力になります。
複数人世帯の人は、以下の記事から備蓄量の目安を確認してみてください。



