防災リュックの大きさ・容量の目安は?年齢・性別に応じて解説

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「防災リュックはどのくらいの大きさがいいの?」

「大容量の方が安心だと思っていたけれど、重すぎて背負えなかった」

これらは、防災リュックを備える際のよくある疑問・失敗談です。

防災リュックを選ぶ際は、避難時の移動スピードを落とさず、かつ命を守る必需品を収納できる大きさ・容量が重要です。大きさ・容量を間違えると、いざというときに持ち出せなかったり、避難行動の妨げになったりするリスクがあります。

本記事では、成人男性・女性、子ども、高齢者それぞれに適した容量と、失敗しないリュック選びのポイントを解説します。家族構成や体力に合ったジャストサイズのリュックを見つけるために、ぜひ最後までお読みください。

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防災リュックの大きさ・容量は20〜30リットルが基本の目安

防災リュックの大きさ・容量は20〜30リットルが基本の目安

防災リュックを選ぶ際、最も重要なポイントは大きさ・容量です。一般的に、避難用リュックは20〜30リットルが推奨されています。

次項では、なぜこのサイズが推奨されるのか、防災リュックが大きすぎる・小さすぎる場合のデメリットを解説します。

なぜ20〜30リットルの大きさが推奨されるのか

20〜30リットルが推奨される理由は、避難に必要な最低限の物資が過不足なく収まり、背負って走れる重量に収まるためです

防災リュックは、災害発生後の避難を想定しなければなりません。状況によっては走って避難所を目指す必要があるため、総重量10~15㎏(成人の場合)を目安に荷物を詰める必要があります。

1次避難で持ち出す備蓄品(水や食料、簡易トイレ、衛生用品など)を詰め込むと、およそ20リットルのスペースを要します。リュック本体の重さも加味すると、総重量は10㎏前後となるでしょう。

そのため、避難を想定した場合、必要十分な荷物を詰められ、走って避難所を目指せる20~30リットルの大きさが推奨されます。

大きすぎる防災リュックのデメリット

大きすぎる防災リュック(40・50リットルなど)は、以下のデメリットがあります。

大きすぎる防災リュックのデメリット

  • 防災アイテムを詰め込み過ぎてしまい、持ち運びが難しい
  • 避難所で場所を取りすぎ、邪魔になる

必要以上にスペースがあると、あれもこれもと詰め込んでしまい、自分の体力では持ち運べない重量になりかねません。過度に重いリュックは、瓦礫の上や浸水した道路を移動する際にバランスを崩し、転倒や怪我のリスクもあります。

また、避難所では大きすぎるリュックが場所を取って通路を塞ぐなど、周囲の迷惑になるかもしれません。

防災リュックは、自分の体格と体力に合った、避難行動を阻害しないサイズのリュックを選びましょう。

小さすぎる防災リュックのデメリット

小さすぎる防災リュック(10・15リットルなど)のデメリットも見ていきましょう。

小さすぎる防災リュックのデメリット

  • 必要十分な防災アイテムが収まらない
  • 不足した容量を補うため、手提げ袋などに入れる可能性がある

容量が足りないと、他の備蓄品は「入れるのを諦める」「手提げ袋などに入れる」などの状況になりかねません。

また、避難の際は、転倒時の受け身、子どもの手を引くなど、状況に応じた動作が求められます。そのため、避難時は両手を空けることが鉄則です。

必要なものがすべて1つのリュックに収まり、両手がフリーになる状態を作れるサイズのリュックが、防災用には適しています。

【使用者別】防災リュックの大きさ・容量を選ぶポイント

【使用者別】防災リュックの大きさ・容量の選び方

防災リュックの基本サイズは20〜30リットルですが、使用者の体力や体格によって適した容量は変わります。安全に避難するには、無理なく背負えて、かつ必要な物資を入れられる容量のリュックを選ぶことが大切です。

次項では、使用者別に防災リュックのサイズ目安と選び方をご紹介します。

成人男性は30〜40リットルが目安

成人男性には、30〜40リットルの容量が推奨されます。これは、水や食料の予備など家族分の重い荷物を分担して持つ役割を期待されるためです

自分自身の必需品に加え、妻や子どもが持ちきれない荷物をサポートできる余裕を持たせることで、家族の安全を確保しやすくなります。

なお、成人男性の防災リュックの総重量は、約15kgが目安とされています。ただし、普段運動をしていない人は無理をせず、実際に背負って移動できるか確認しつつ調整してください。

成人女性は20〜30リットルが目安

成人女性の防災リュックは、20〜30リットルの容量が適しています。備蓄品を入れた場合、総重量は、約10㎏が目安です

女性の場合、生理用品やスキンケア用品、目隠しポンチョなど、男性よりもかさばる衛生用品が多くなりがちです。重くなりすぎないよう、ナイロンなどの軽量な素材を選び、中身の重さを調整しながら荷造りしてください。

また、肩だけに負担がかからないよう、胸用のチェストベルトや腰用のウエストベルト付きのリュックがおすすめです。体感重量を軽くできるので、背負いやすくなります。

子ども用は10〜15リットルが目安

小学生以上の子どもには、10〜15リットルの専用リュックを用意しましょう。重い水や食料は親が持ち、子どものリュックは総重量6kg以下を目安にしてください

重すぎて避難が遅れたり、途中で投げ出してしまったりしては本末転倒です。未就学児用には5〜10リットルの小さなリュックにおもちゃやお菓子を入れておくと、避難時の不安を和らげやすくなります。

高齢者の人は15〜20リットルが目安

高齢者の場合は、足腰への負担を最小限にするため、15〜20リットル程度のコンパクトなサイズがおすすめです。

総重量は6kg以下に抑えて、命と生活に関わる最重要アイテムに絞って収納します。たとえば、水・食料だけでなく、持病の予備薬やお薬手帳、衛生用品(ウェットティッシュやトイレなど)などです。

大規模災害を想定した場合、かかりつけ医や薬局が利用できない恐れもあるため、数日分の予備薬、衛生用品は備蓄しましょう。

ただし、体力面を考慮して、詰め込み過ぎないよう注意してください。防災リュックが完成した際は、実際に背負って移動できるか試しましょう。

防災リュックの大きさを決める前!中身を確認しよう

防災リュックの大きさを決める前に中身を確認

防災リュックの大きさを決める際は、まず何を入れるかを具体化させることが大切です。基本の防災用品をリストアップし、さらに家族構成や個人の事情に応じてアイテムを追加しましょう。

中身が決まれば、適切なリュックの大きさも自然と見えてきます。次項では、最低限必要な防災用品と、女性や子ども用の追加アイテムをご紹介します。

最低限必要な防災グッズリスト

以下の、避難時に必須となる基本的な防災グッズリストを参照しながら、防災用品を準備しましょう。

災害が発生してから最初の3日間は、生存率を上げることが最優先です。水道や電気などのライフラインが止まっていても生活できるよう、調理不要な食料や衛生用品などを準備しておきましょう。

また、落下物や瓦礫から身を守るために、ヘルメットや軍手などの装備があると安心です。災害発生直後の混乱時にできるだけ慌てず済むように、1次持ち出し品は必ずリュックに入れてください。

女性や子どもなど追加で必要なもの

前述した基本セットに加え、個々の事情に合わせてプラスアルファの荷物も準備しましょう。「容量を圧迫してリュックに入らなかった」ということがないように、購入前に確認してください。

属性        追加する防災用品の例
女性・生理用品(3~7日分)
・下着(ブラトップなど)
・携帯用トイレ
・目隠しポンチョ(着替え時に被る)
・防犯ブザー
乳幼児・紙オムツ(3~7日分)
・お尻拭き
・液体ミルク
・使い捨て哺乳瓶
・授乳用ケープ
・離乳食
・抱っこ紐
高齢者・持病の予備薬
・お薬手帳
・予備の眼鏡
・入れ歯洗浄剤
・尿漏れパッド
・大人用オムツ

特におむつや生理用品はかさばるため、圧縮袋を活用して体積を減らしましょう。1つのリュックに収まりきらない場合は、家族で荷物を分担してください。

大きさ・容量以外の機能性も重要!防災リュック選びのポイント

大きさ・容量以外の機能性も重要!防災リュック選びのポイント

身体の負担を抑えつつ安全な避難を実現するには、防災リュックの大きさ・容量だけでなく、防水性や背負いやすさ、収納性などの実用面にも注目する必要があります。

次項では、大きさ・容量以外にチェックすべき防災リュックの重要なポイントを解説します。

ポイント① 防水性の有無

災害は晴れた日に起こるとは限らないため、積雪や雨の中での避難を想定して防水性・撥水性のあるリュックを選びましょう

理想的なのは、ターポリン(防水性の高い多層シート素材)止水ファスナーを採用しているモデルです。リュックに防水・撥水機能がない場合は、防災用品をジップロックなどで小分けする、またはリュック専用のレインカバーを活用しましょう。

防災リュックの中には、着替えや電子機器など、濡れると使えないものも含まれています。非常時に有効活用できるよう、防災リュックの防水性・撥水性は必ずチェックしましょう。

ポイント② リュック本体の重さと背負いやすさ

必要十分な防災用品を詰め込むため、リュック本体はできるだけ軽量なものを選びましょう。空の状態で1kg以下が理想的です

また、以下のように重さを分散させる機能がついていると、リュックが身体に密着し、身体への負担を抑えられます。

背負いやすいリュックの特徴

  • 肩ベルトの幅が広くクッション性があるもの
  • チェストベルト(胸)やウエストベルト(腰)付きのもの

特に女性や高齢者は、補助器具(ベルト)の有無で疲労度が変わりやすいので、機能面も重視してリュックを選びましょう。

ポイント③ 使い勝手の良さ

防災リュックにはポケットが複数あり、中身を整理してすぐに取り出せる構造が理想です。

緊急時には、「暗闇で懐中電灯を取り出す」「怪我をしてすぐに絆創膏が必要」などの状況も想定されます。そのため、必要なものがどこにあるか一目でわかる、収納性に優れたリュックを選びましょう。

以下のポイントに着目すると、使い勝手の良い防災用のリュックを選びやすくなります。

使い勝手の良い防災リュックの特徴

  • 前面が大きく開くタイプ
  • 外側(サイド・フロント部分)にポケットが複数あるタイプ
  • 夜間避難を想定したリフレクター(反射材)付き

ポケットが複数あれば、メインスペースに着替えや食料、サイドにペットボトル、前面にライトや軍手など定位置も決められます。

リストアップした備蓄用品をカテゴリ(生活用品・衛生用品・食料など)にわけ、それぞれが収まるか事前に検討しましょう。

防災リュックは値段よりも軽さ・機能性を重視しよう!

防災リュックの大きさは、成人なら20〜30リットルを基準に、体力や役割に合わせてサイズを調整しましょう。

災害時にリュックのベルトが切れて荷物を運べなくなるのは致命的です。価格だけでなく、自分の体型に合っているか、長時間背負っても負担が少ないか、雨に耐えられるかといった機能性も重視して選んでください。

まずは自分に必要な荷物をリストアップし、それが収まるサイズの防災リュックを準備することから始めましょう。

防災リュックの作り方は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

防災リュックの作り方を5ステップで解説!基本・コツ・NGポイント

防災リュックの作り方を5つのステップで解説します。作り方の基本やコツ、NGポイントも解説するので、本記事で有効活用できる防災リュックが作れます。

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