防災リュックはいつ使う?タイミングと必要なもの一覧
防災リュックは、ただ持っているだけでは意味がありません。適切なタイミングで持ち出して中身を活用できて初めて、あなたと家族の命を守れます。
持ち出すタイミングを間違えると、避難が遅れて危険な目に遭うリスクもあります。
本記事では、防災リュックを使う3つのタイミングや、避難所・自宅などのシーン別の活用方法、必需品リストについて解説します。
いざというときに迷わず行動して家族の安全を守れるよう、ぜひ最後までお読みください。
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防災リュックはいつ使う?主なタイミング3つ

防災リュックを使う主なタイミングは、以下の3パターンです。
防災リュックを使うタイミング
- 地震発生直後に安全を確保するとき
- 自治体から避難指示が発令された時
- 電気や水道などライフラインが止まったとき
避難情報とも関連するので、次項から正しく理解していきましょう。
使うタイミング① 地震発生直後に安全を確保するとき
震度5強以上の地震で危険がある場合は、揺れが収まり次第、防災リュックを持って避難します。以下3つの状況・リスクがある場合、揺れが収まったタイミングで早急に避難してください。
地震後に避難すべき状況・リスク
- 津波警報、注意報が発令 :沿岸部では揺れを感じたらすぐに高台へ逃げる
- 建物の倒壊や火災の危険がある:自宅に留まることが危険なため避難する
- 土砂災害の危険がある :山際や崖の近くは余震や雨で崩れる恐れがある
このときに持ち出すのは、走って逃げられる重さの1次持ち出し品(防災リュック)です。靴を履き、ヘルメットをかぶり、リュックを背負って迅速に移動しましょう。
使うタイミング② 自治体から避難指示が発令されたとき
大雨や台風時に自治体から避難指示が出た際は、防災リュックを持って避難します。現在、避難情報は5段階の警戒レベルで運用されており、特に警戒レベル3以上では速やかな行動が欠かせません。
| 警戒レベル | 避難情報 | 具体的な行動 |
| 5 | 緊急安全確保 | ・命の危険がある ・安全確保を最優先 |
| 4 | 避難指示 | ・対象地域の人は全員避難 |
| 3 | 高齢者等避難 | ・避難に時間がかかる人が対象(高齢者や障害のある人など) ・危険な場所から避難する |
| 2 | 大雨・洪水・高潮注意報 | ・災害発生に対して注意が必要 ・危険地域の人は避難のタイミングを再確認 |
| 1 | 早期注意情報 | ・避難経路や行動などを確認する |
※参考:政府広報オンライン
内閣府は、警戒レベル4(避難指示)までの避難を必須としています。災害発生時は、自治体や気象庁の情報を逐一確認して、避難のタイミングを見計らいましょう。
まだ大丈夫と思わず、必ずリュックを持って避難所や親戚宅、ホテルなどの安全な場所へ移動してください。
使うタイミング③ 電気や水道などライフラインが止まったとき
自宅が無事で在宅避難する場合でも、ライフラインが止まった際も防災リュックを使います。リュックには懐中電灯、携帯ラジオ、簡易トイレ、救急セットなど、停電・断水時に必要なものがそろっているためです。
停電して真っ暗な部屋をあちこち探し回るのは危険なので、リュックの中に必要なものがすべてある状態にしておきましょう。在宅避難の初期対応がスムーズになり、パニックを防げます。
【状況別】防災リュックはいつ・どうやって使う?具体的な活用シーン

防災リュックは準備したものの、実際の災害時にどう使うかイメージが難しいかもしれません。状況に応じて、避難所への移動や在宅避難、車中泊避難など、複数のパターンが考えられます。
次項では、代表的な3つの避難シーンでの防災リュックの具体的な活用方法を見ていきましょう。
活用シーン① 避難場所へ移動するとき
避難所へ移動する際には、両手を空けて安全に移動できる防災リュックが欠かせません。避難所への移動で防災リュックが役立つシーンを見ていきましょう。
避難所へ移動に役立つシーン
- 手提げ袋やキャリーケースと違い、転倒時に受け身が取りやすい
- 後ろ向きに転倒した際、後頭部を激しく打ち付けるリスクを軽減する
- 両手が自由になるため、子どもの手を引いたり、梯子に登ったりもできる
- リュックに入れた軍手、ヘルメット、防災頭巾などで頭や手を保護する
地震発生直後は、道路状況が悪化している可能性もあります。慣れた道でも転倒するリスクがあるため、身を守るためにも防災リュックが必要です。
活用シーン② 在宅避難をするとき
在宅避難では、ライフライン停止の際に防災リュックに入れたアイテムを活用します。
在宅避難の活用シーン
- 断水時 :水の配給を給水タンクで受け取る、携帯トイレを使う
- 停電時 :ヘッドライトやランタンで明かりを確保、ラジオでの情報収集
- ガス停止時:調理不要の非常食を食べる、ボディーシートで身体を拭く
また、リュックの中に1〜3日分の水や食料を入れておけば、コンビニ・スーパーが利用できなくても、家族の健康を守りやすくなります。
活用シーン③ 車中泊避難をするとき
車中泊避難をする場合、少しでも快適な生活環境を整えられるよう、防災リュックを活用します。
車中泊での活用シーン
- アルミブランケットを毛布代わりに使う
- プライバシーを守るために、目隠しポンチョでトイレスペースを確保する
- 火が使えない場合、調理不要の非常食を食べる
ただし、車中泊避難では「エコノミークラス症候群」への対策が欠かせません。エコノミークラス症候群とは、水不足+長時間の同じ姿勢により、血行不良・血栓を原因とした疾患リスクが高まる状態です。
防災リュックには、家族の人数に応じた水も入れておきましょう。
使える防災リュックに必要なもの一覧
防災リュックに入れるアイテムは、最初の1〜3日を生き延びるための1次持ち出し品です。
災害発生後の3日間は人命救助が最優先となるほか、ライフライン・物流が停滞する恐れもあります。非常時を自力で生き延びられるよう、以下のリストを参考に必要十分な備えを始めましょう。

なお、上記のアイテムに加えて、女性なら生理用品、乳幼児なら液体ミルクやオムツ、高齢者なら入れ歯や老眼鏡など、自分にとってなくてはならないものを追加してください。
防災リュックはいつ準備してどこに置く?定期的な点検も忘れずに

防災リュックは、適切な置き場所と管理方法が重要です。いざというとき取り出せなければ意味がなく、中身が古いと必要なときに役に立たないリスクがあります。
次項では、防災リュックを保管すべき場所と定期点検の方法について解説します。
防災リュックは今日から準備しよう
災害はいつ発生してもおかしくないため、すぐに準備を始めて、非常時に備えましょう。
ただし、完璧なセットを目指して、高価なものを買う必要はありません。まずは家にあるリュックに、手持ちの懐中電灯やペットボトルの水、タオルなどを詰めて不測の事態に備えましょう。
足りないアイテムは先ほど紹介したリストを見ながら100円ショップで買い足せば、低予算でもそろえられます。まずは防災意識を高めるところから始めてください。
防災リュックの最適な置き場所
防災リュックの置き場に適しているのは、動線の良い玄関や寝室などです。押し入れの奥や屋根裏部屋では、いざというとき取り出せません。
防災リュックの適切な置き場所とその理由
- 玄関:外出時に持ち出しやすく、避難動線上で手に取りやすい
- 寝室:就寝中の地震発生時に、暗闇でもすぐに確保しやすい
また、家具の転倒や車中泊などを考慮して、リビング/ダイニングや車の中など、分散して保管する方法もあります。用意する時間やスペースがある場合は、こちらも検討してみてください。
年に2回は中身の見直しと点検を
防災リュックは、少なくとも年に2回(半年に1回)定期点検しましょう。中身の劣化や期限切れを防ぐために欠かせないためです。
中身を見直す際は、以下のポイントをチェックしましょう。
定期点検のポイント
- 水や食料の賞味期限は切れていないか
- 乾電池は液漏れしていないか
- ライトやラジオはつくか
- 子どもの成長など家族構成の変化に応じて、オムツや服のサイズを変える必要はないか
- 季節(夏・冬)に合わせて、防寒具や冷却グッズを入れ替える必要はあるか
タイミングは自由ですが、わかりやすい日を設定すると、忘れるリスクを抑えられます。たとえば、3月1日(防災点検の日)や9月1日(防災の日)など、防災に係わる日付がおすすめです。
最低でも半年に1度リュックの中身をチェックすることで、緊急時に必要なアイテムを速やかに取り出せます。
防災リュックは緊急時の安全を守るために欠かせない
防災リュックを使うタイミングは、主に「地震直後の避難」「避難指示の発令時」「ライフライン停止時」の3つです。いざというときスムーズに行動できるよう、避難所や在宅、車中泊など、状況に応じて活用方法を把握することが大切です。
防災リュックがなければ、災害時に必要なものを探し回って避難が遅れる恐れがあります。避難先では、十分な量の食料や水が手に入らないリスクもあるため、防災リュックを準備して玄関や寝室に準備しておきましょう。
正しく作った防災リュックは、あなたや家族の安全・健康を守ることにつながります。以下の記事では、防災リュックの作り方について解説しているので、基本的な知識を頭に入れ、正しく備える準備を始めましょう。


