防災リュックはどこで買う?購入先別のメリット・デメリットを徹底比較
防災リュックは身近なものではないため、「購入先がいくつもありすぎて正解がわからない」「安さで選んで失敗したくない」など、購入を悩むかもしれません。
防災リュックは、購入する場所によって「価格帯」「品質」「セット内容の充実度」が大きく異なります。自分の目的や予算に合わない場所で買ってしまうと、「必要なものが足りない」「リュックがすぐ破れた」といった後悔につながりかねません。
本記事では、主要な購入先6パターンのメリット・デメリットを徹底比較し、あなたの適切な購入先を解説します。また、防災リュックを自作するポイント、リュック購入後にやるべきことなども解説するので、「本格的に備蓄を始めたい人」はぜひ参考にしてください。
この記事を読めば、迷うことなく自分・家族にマッチした防災リュックを手に入れ、災害への備えを着実にスタートさせられます。
防災リュックは「セット」「単品」どちらを買うか決める

防災リュックを購入する際、最初に決めるのは「中身入りのセット商品を買う」「リュック本体と中身を別々に買って自作する」どちらにするかです。
次項では、それぞれの特徴やおすすめの人について解説するので、防災リュックを購入する際はぜひ参考にしてください。
手間を省きたいなら「セット商品」
「何を買えばいいかわからない」「一つひとつ選んで買い集める時間がない」という人には、「防災セット(中身入り)」をおすすめします。
防災リュック(セット)の特徴
- 専門家(防災士や被災経験者など)監修により、必要十分な防災用品が入っている
- 防災用品を個別で購入するより、コストを抑えられる可能性もある
- パッキング(詰め込み)の手間がかからない
- 届いたその日に備えが完了する即効性と安心感がある
防災用品は割高で、単品で買い集めようとすると、リュック本体を含め2~4万円/1人分かかる可能性があります。
しかし、防災リュックのセット商品であれば、1~3万円台で購入できるため、コストを抑えやすいです。さらに、専門家の監修によって必要十分な防災用品がパッケージ化されており、買い忘れのリスクもありません。
時間をかけて防災用品を厳選する必要もなく、玄関に置くだけで備えが完了する「即効性」「安心感」は、忙しい現代人にとって価値があります。
コスパ良く自作したいなら「リュックの単体購入」
「自分に必要なものだけを厳選したい」「コスパを高めたい」といった人は、「リュック単体購入+中身の自作」が適しています。
自作する防災リュックの特徴
- 自分や家族の年齢・性別・体質に合わせて防災用品をそろえられる
- 100円ショップや自宅にあるものを活用し、コストを最小限に抑えられる
- 家族全体で防災リュックの中身を共有しやすい
市販のセット商品には、不要な防災用品が含まれるケースもあり、自分や家族用に最適化されたものではありません。中身を取捨選択し、追加で必要な防災用品を追加する必要があります。
しかし、防災リュック単体を購入した場合、「赤ちゃん用品」「アレルギー対応食品」「生理用品」など、年齢・性別・体質に合わせた防災リュックを自作可能です。中身は100円ショップや自宅にある不用品を活用すれば、セット商品を買うよりコストを下げられる可能性もあります。
「何が必要か」を自分で調べる手間はかかりますが、その過程で防災知識が身につき、いざというときの対応力が高まるという教育的なメリットもあります。
防災リュックの作り方については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
【簡単診断】防災リュックどこで買う?フローチャートでチェック
「どこで買えばいいの?」と迷うあなたのために、簡単な診断フローチャートを用意しました。自分に当てはまるものを選んでみましょう。

各購入先の特徴やメリット・デメリットは、次項から詳しく解説するので、ぜひチェックしてみてください。
防災リュックはどこで買うのが正解?購入先別のメリット・デメリット

購入する方針(セットか単品か)が決まったら、次は購入場所を選びましょう。それぞれの店舗やサイトには得意分野があります。
ここでは、主要な6つの購入先について、扱っている商品の特徴とメリット・デメリットを詳しく解説します。
主な購入先
- 購入先① 防災リュック専門店
- 購入先② 通販サイト(Amazon・楽天など)
- 購入先③ アウトドア専門店(モンベル・スノーピークなど)
- 購入先④ ホームセンター(コーナン・カインズなど)
- 購入先⑤ 100円ショップ(セリア・ダイソーなど)
- 購入先⑥ その他(ワークマン・ニトリなど)
購入先① 防災用品・リュック専門店(公式サイト)
防災用品・リュック専門店とは、「アットレスキュー(ラピタ)」や「Defend Future」など、防災セットを専門に扱うメーカー直営店や公式サイトです。
| メリット | デメリット |
| ・防災士監修の最高品質のセットが手に入る ・リュック本体は防水/難燃素材など特化した設計 ・デザイン性の高いモデルも多い ・保証が付く専門店もある | ・他社製品との比較検討に手間がかかる ・災害発生後は注文殺到により配送が遅くなる |
専門店(公式サイト)では、防災士や被災経験者などが監修したセット商品(防災リュック)を購入できます。中身は、簡易トイレや多機能ラジオ(スマホ充電可)、エアーマットなど、スーパー・コンビニでは手に入らない防災用品が充実しています。
さらに、防災リュック本体も、「機能性(防水・難燃)」や「背負いやすさ」などが考慮され、防災仕様に特化しています。保証付きの専門店もあるので、「価格よりも品質と安心を最優先したい」という人におすすめの購入先です。
ただし、価格や性能、中身の充実度を他社と比較するのは手間がかかるため、比較検討の際は、以下の記事を参考にしてください。
購入先② 大手通販サイト
通販サイト(Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなど)の場合、価格やレビューを参考に防災リュックを購入できます。
| メリット | デメリット |
| ・複数メーカーの商品を比較検討できる ・レビューを見て判断できる ・セールの活用で低下より安く購入できる | ・商品数が多すぎて判断にい迷う ・粗悪品も混在している ・専門店公式サイトより割高なケースもある |
大手通販サイトの場合、圧倒的な品揃えの中から、価格やレビュー(口コミ)を比較して選べるのが最大の強みです。専門店の商品も出店されており、ポイント還元やセールを利用すれば定価より安く購入できる場合があります。
また、リュック単品や非常食のまとめ買いなど、必要なものだけをピンポイントで探せます。「多くの選択肢から比較検討したい」「ポイントを使ってお得に買いたい」という人におすすめの購入先です。
ただし、防災に関する知識がなければ、「どの防災リュックを選べばいいのか」判断が難しいかもしれません。防災リュックの選び方を知っておきたい人は、ぜひ以下の記事も参考にしてください。
購入先③ アウトドア専門店(モンベル・スノーピークなど)
アウトドア専門店は、モンベルやスノーピークなどの登山・アウトドア用品店で、主にリュック単品・防災用品を購入できます。
| メリット | デメリット |
| ・背負いやすさや耐久性に優れる ・防水性や収納力も高い ・プロ仕様のアイテムが買える | ・パッケージ化された商品は少ない ・自分で防災用品を選ぶ必要がある ・リュック本体の価格が高い |
アウトドア専門店では、独自のノウハウを活用し、機能性の高いリュックが販売されています。背負いやすさや耐久性はもちろん、防水性なども考慮されており、避難行動をサポートしてくれるでしょう。
また、ヘッドライトや携帯トイレキット、非常食など、プロ仕様の高品質なアイテムもあります。耐久性や使い勝手の良い防災用品は、災害発生時でも破損リスクが抑えられ、避難生活での余計なストレスも抑えてくれます。
ただし、「防災セット」としてパッケージ化された商品は少なく、自分で中身を選んで詰める必要があります。「避難時の移動距離が長い」「リュックの機能性にこだわりたい」という自作派の人におすすめの購入先です。
購入先④ ホームセンター(コーナン・カインズなど)
ホームセンター(コーナン・カインズなど)の場合、実物を店舗でチェックして購入できます。
| メリット | デメリット |
| ・重さやサイズ感を直に確認できる ・低価格帯の防災リュックもある ・足りない防災用品もまとめて買える | ・防災リュックのバリエーションが少ない ・追加で防災用品を買い足す必要がある |
ホームセンターでは、防災リュック単品・セット商品どちらも購入できます。店舗で実物に触れながら判断できるので、「思ったより大きい」「重くて持てない」などのリスクを抑えられます。
また、価格は5,000~10,000円程度なので、コストを抑えたい人におすすめです。
ただし、中身は最小限なので、食料や水、エアーマットなどは入っていない可能性もあります。追加での購入を前提として、ホームセンターを利用しましょう。
購入先⑤ 100円ショップ(セリア・ダイソーなど)
100円ショップでは、防災用品の中でも消耗品を安く買いそろえられます。
| メリット | デメリット |
| ・防災用品コーナーがある ・低価格で防災用品をそろえられる | ・耐久性に不安がある ・防災リュック本体の購入には不向き |
100円ショップでは、簡易トイレや軍手、ガムテープ、応急セットなど、消耗品を安く買いそろえられます。最近では、防災用品コーナーを設置する店舗もあるので、防災リュックを自作する際はぜひ足を運んでみてください。
ただし、100円ショップに防災リュック(セット商品)は販売されていません。リュック本体も、ナップサックや肩掛けバッグなど、簡易的なものが多く、成人向けの防災リュックとしては容量不足です。
「自作のリュックを安く作りたい」「サブの備えを作りたい」といった、補助的な購入先としておすすめです。
購入先⑥ その他(ワークマン・ニトリなど)
作業着のワークマンや、家具のニトリなどでも防災用品の取り扱いが増えています。
| メリット | デメリット |
| ・高性能で低価格のリュックが買える ・どの地域でも実物を見て買いやすい ・デザイン性も考慮されている | ・ワークマンには防災セットの取り扱いがない ・防災用として活用できるか見極めが必要 |
ワークマンやニトリは、品質が良く低価格が魅力の店舗です。どちらも3,000~7,000円台でリュック単品が購入できるため、防災リュックの自作にかかるコストを抑えられます。ニトリの場合、山善の防災リュック(セット)も販売されています。
ただし、防災用品の専門店ではないため、時期によっては在庫が不安定になるかもしれません。
また、リュックも防災仕様とは限らないため、「防水・撥水機能はあるか」「背負いやすい設計か」などを見極める必要もあります。
「コスパ重視でオリジナル防災リュックを作りたい」という人は、ワークマンやニトリがおすすめです。
ニトリの防災リュックについては、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
防災リュック単品を買う人向け!自作するポイント

リュック本体を単品で購入し、中身を自分で揃える「自作派」の人に向けて、失敗しない選び方と作り方のポイントを解説します。
ポイント① 防災リュックは価格より「性能」を重視する
リュック本体は、以下の性能を確認して選びましょう。
防災リュックの性能をチェックするポイント
- 雨の中の避難を想定して、「防水・撥水加工」が施されている
- 夜間の避難に備えて、「反射材(リフレクター)」が付いている
- 肩への負担を減らす、「幅広のショルダーストラップ」が付いている
- 体感重量を軽くする、チェスト・ショルダーベルトが付いている
防災リュックは、安さだけで選んでしまうと、「避難中に身体が疲れる」「中身が濡れて着替えを乾かせない」などのリスクがあります。特に水や食料の入ったリュックは総重量が重くなりがちなので、身体への負担を減らす装備が付いているか確認してください。
登山用やワークマンの高機能リュックはこれらの条件を満たしているものが多く、数千円の投資で安全性が上がります。
ポイント② 中身を詰め込みすぎない
自作する場合、あれもこれもと詰め込みすぎて、重くて背負えなくなる失敗がよくあります。
防災リュック(一次持ち出し用)の重量目安は、成人男性で「10kg〜15kg」、成人女性で「10kg以下」が推奨されます。これは「背負って走れる重さ」の上限目安です。
※参考:政府広報オンライン|【防災特集】ACTION01 災害に事前に備える
まずは「命を守るために最低限必要なもの(水や食料、簡易トイレ、ラジオなど)」を優先して入れましょう。スペースと重量に余裕があれば、着替えやスリッパ、使い慣れた化粧品など「あると助かるもの」を追加するようにしてください。
防災リュックの大きさ・容量については、以下の記事でも詳しく解説しています。
ポイント③ 年齢・性別・体質に合わせた防災用品を追加する
年齢・性別・体質に合わせた防災用品を追加しておくと、「生理用品が足りない」「配給された食事を子どもが食べない」などのリスクを抑えられます。
避難所の配給では、備蓄品の数に制限があるほか、汎用的なものが多く、年齢や体質に合ったものとは限りません。そのため、家族の属性に合わせた防災用品を備えて、非常時に対処できるよう防災リュックを作りましょう。
年齢・性別・体質に合わせた防災用品の具体例
- 女性 :生理用品や防犯ブザー、中身が見えないポーチなど
- 子ども :好きなお菓子や音の出ないおもちゃ、迷子札など
- 高齢者 :持病の予備薬や老眼鏡、持病の予備薬など
- アレルギー体質の人:アレルギーに対応した非常食
これらは市販の防災リュック(セット)には入っていないことが多いため、忘れずにリストアップして追加します。
ポイント④ 防災リュックは「正しい置き場所」に保管する
防災リュックは避難する際の動線上に保管して、「すぐに持って逃げだせる」よう準備しましょう。
大規模な地震が発生した場合、家屋や家具の倒壊によって「扉が開かない」「収納スペースからものが取り出せない」などのケースも想定されます。押し入れやクローゼットの奥にしまい込むと、非常時は持ち出せないかもしれません。
そのため、防災リュックは以下の場所に保管してください。
防災リュックを保管する場所
- 玄関 :靴箱付近、玄関横など
- 寝室 :枕元や扉の近く
- リビング、ダイニング:廊下の近くや棚の上(家族が視認できる場所)
中でも推奨されるのはは「玄関」です。災害発生時の混乱した状況でも、家族の誰もが通りやすい場所なので、すぐに持ち出せます。
次点は「寝室(枕元)」です。就寝中の被災に備え、靴やライトと一緒に置いておけば、暗闇でも安全に行動できます。
できるだけ目立つ場所に置いて、家族全員が持ち出しやすいよう備えることが大切です。
防災リュックはどこで買っても「そのまま放置」はNG!購入後にやるべきこと

防災リュックを手に入れただけで安心してはいけません。「買ったまま放置」は、いざというときに使えないリスクを高めます。次項では、購入後に必ずやるべきことを解説します。
防災リュック(セット)でも「水・食料」の賞味期限と量は必ずチェック
市販の防災リュック(セット商品)を購入した場合でも、一度すべて中身を出して確認してください。
特に重要なのが「賞味期限」のチェックです。5年保存の商品でも、配送された時点で残り4年になっている場合もあります。
すべての食品と水の期限を確認し、油性マジックでパッケージやリュックの外側に大きく日付を書いておきましょう。備蓄品は長期保管を想定するので、買い替えの時期を忘れないよう注意してください。
また、セットに含まれる水の量が「500ml×2本」程度の場合、夏場の避難では足りない可能性があります。体力や世帯人数を考慮して、追加を検討してください。
隙間に「自分だけの必需品(薬・メガネ)」を追加しよう
市販のセットは、あくまで「平均的な人」に向けた汎用品です。
前述してきたとおり、常備薬や眼鏡、コンタクト、生理用品、などは含まれていません。リュックの空きスペースやポケットに「自分だけの必需品」を追加して初めて、あなたや家族を守る防災リュックが完成します。
防災リュックを買う際は「実際に使うこと」を考えよう!
防災リュックの購入先は、あなたの優先順位によって決まります。
優先順位と購入先
- 安心と時短を買う :専門店・通販のセット
- 機能性とコスパを追求する:アウトドア店・ワークマンの単品+自作
- 手軽に実物を見て買う: ホームセンター
どこで買うにしても、重要なのは「買って終わり」にしないことです。中身を確認し、自分仕様にカスタマイズし、すぐに持ち出せる場所に置く。実際に使うことを想定した備えを行い、防災対策は完成します。
また、上記の優先順位に該当せず、「複数メーカーの比較検討から入りたい」といった人は、以下の記事をチェックしてみてください。


