防災リュックの選び方決定版!容量・重量・機能のポイント
防災備蓄は日常的に行うことがなく「防災リュックと一般のリュックは違うの?」「自分に合うリュックってどれ?」など、わからないことも多いかもしれません。
防災リュックは、災害発生直後の混乱の中で命を守るための重要なアイテムです。しかし、ただ「頑丈そうだから」「たくさん入りそうだから」という理由だけで選ぶと、「重すぎて背負えない」「雨で中身が濡れて使い物にならない」などのリスクがあります。
本記事では、防災リュックの選び方を6つのポイント、性別や体格に合わせた容量・重量の目安を解説します。この記事を読めば、あなたや家族にとって「本当に使えるリュック」が明確になり、余計なコストをかけない買い物ができるでしょう。
あわせて読みたい
防災リュック選び方は「体力」と「避難経路」で決まる

防災リュックを選ぶ際の基準は「あなたの体力」と「避難経路」です。
体力に自信がある人なら、家族分の水や食料を詰め込んだ大容量リュックでも問題ないかもしれません。しかし、小柄な女性や高齢者が同じものを背負おうとすると、重すぎて避難の初動が遅れる危険性があります。
また、「避難所まで徒歩15分かかる」「マンションから階段で降りる必要がある」といった避難経路の場合、「キャスター付き」や「ベルト無し」のリュックでは、身体の負担を抑えられません。
「避難の足かせ」にならないよう、防災リュックは「背負って走れる重さ」であることが条件です。さらに、「誰が、どのような状況で使うか」を具体的にイメージすることで、適切な防災リュックを選べるでしょう。
防災リュックの選び方!基本6つのポイント

防災リュックは一時避難(命を守る避難)において、あなたや家族の安全を守る重要な防災アイテムです。
非常時の際、「中身が濡れて使えない」「重すぎて移動できない」といった事態に陥らないよう、防災リュックを選ぶポイントを頭に入れておきましょう。
ポイント① セット品と単品購入を決める
まずは、「中身が入った防災セット」を買うか、「防災リュック本体のみを買って中身を自作する」かを決めましょう。
それぞれのメリット・デメリットを解説します。
防災リュック(セット)は、必要十分な防災用品が一通りそろっているので、手間をかけずに備蓄を始められます。「手間をかけたくない」「何が必要かわからない」といった人は、セット購入がおすすめです。
一方、防災リュックの自作は、自分で防災用品を取捨選択できるので、費用を調整しながら備蓄できます。「コスパ良く防災リュックを作りたい」「すでに備蓄を始めている」といった人は、自作をおすすめします。
どちらが良い悪いではなく、自分の「手間」と「こだわり」のバランスで防災リュックを決めましょう。
セット購入と自作、どちらにするか悩む際は、以下の記事も参考にしてください。
ポイント② 容量は20~30リットルが目安
一次避難用(命を守るための緊急避難)として選ぶなら、容量は「20〜30リットル」がバランスの良いサイズです。
このサイズであれば、最低限の水(500ml×2〜3本)や食料(1日分)、簡易トイレ、ラジオ、着替え、衛生用品などが過不足なく収まります。重量も10㎏前後に収めやすく、避難行動に支障をきたしにくいでしょう。
これより小さい防災リュックでは、必要な防災用品が入らず、避難所で「○○がない」といった状況に陥る可能性が高まります。一方、逆に40リットル以上になると、あれもこれもと詰め込みすぎて重量オーバーになりやすく、避難の初動を遅らせる原因になりかねません。
20〜30リットルは、必要な物資量と機動力を両立できるサイズ感です。
ポイント③ 防水・撥水加工が施されている
災害は晴れた日に起こるとは限りません。雨の中での避難も想定し、「防水」または「撥水(はっすい)」加工のある防災リュックを選んでください。
中身が濡れてしまうと、「避難所で着替えを乾かせない」「ラジオが壊れた」などのリスクがあります。
防災リュックを選ぶ際は、テントの素材にも使われる「ターポリン生地」や、ファスナーからの浸水を防ぐ「止水ファスナー」を採用しているものがおすすめです。リュック自体に防水機能がない場合は、必ず専用の「レインカバー」をセットで用意しましょう。
水から荷物を守ることは、あなたや家族の健康・安全を守ることにつながります。
ポイント④ 反射材が付いている
夜間の停電時や、悪天候で視界が悪い中での避難に備えて、「反射材(リフレクター)」が付いている防災リュックを選びましょう。
地震や台風の発生後、避難する際は一帯の停電も想定されます。反射材付きのリュックであれば、周囲の人や車から視認されやすくなり、事故発生のリスクを抑えられるでしょう。
そのため、デザインの一部として反射材が組み込まれているものや、持ち手部分に蓄光素材(暗闇で光る素材)が使われているものがおすすめです。もし気に入ったリュックに付いていない場合は、後付けの反射キーホルダーやテープで補強しましょう。
ポイント⑤ 外側にポケットが付いている
緊急時に必要なものをすぐに取り出せるよう、メイン収納以外に「外ポケット(サイドポケットやフロントポケット)」が充実している防災リュックがおすすめです。
避難途中や避難所に着いた直後は、懐中電灯や軍手、雨具、飲み水などの出し入れが想定されます。これらをリュックの底に入れてしまうと、暗闇の中で荷物をすべて取り出し、探すことになりかねません。
サイドポケットにはペットボトル、フロントポケットには救急セットやライト、といったように定位置を決めて収納できる構造が理想的です。整理整頓のしやすさは、パニック状態での行動をスムーズにしてくれます。
ポイント⑥ 長時間背負っても疲れにくい設計
避難所までの道のりが遠い場合や、瓦礫の上を歩く場合、リュックの「背負い心地」が疲労度に直結します。
疲れにくい防災リュックの特徴
- ショルダーストラップ:幅広でクッション性があり、肩の負担を減らす
- チェストベルト :身体との密着性が高まり、荷物の重量負荷を身体に分散させやすい
肩への負担を減らすために、ショルダーストラップ(肩紐)は幅広でクッション性のあるものを選んでください。
また、リュックを体に密着させて揺れを防ぐ「チェストベルト(胸のベルト)」が付いているかも重要なチェックポイントです。荷重が腰や背中に分散され、肩の負担が軽減されます。
防災仕様のリュックは「背負いやすさ」も考慮されているので、実用を想定した場合、防災専門店での購入がおすすめです。
購入先については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
【女性・男性別】防災リュックの容量・重量の選び方

防災リュックは「走って避難できる重さ」に調整しなければ、避難行動を遅らせる原因になりかねません。次項では、性別に応じた、防災リュックの容量・重量の選び方を解説するので、ぜひ参考にしてください。
【女性・小柄な人】容量20〜30L・総重量10㎏以下
女性や小柄な人の場合、リュックの容量は「20〜30リットル」、中身を入れた総重量は「10kg以下(体重の15%以下推奨)」を目安にしてください。
「もっとたくさん備えたい」という気持ちから40リットル級のリュックを選ぶ人もいますが、いざ背負ってみると重すぎて後ろに引っ張られ、転倒のリスクが高まります。
20~30リットルであれば、生理用品や各種ケアセットなどを入れるスペースも作りやすいです。重さは10㎏以下に抑えやすいため、体力に自信のない人におすすめです。
災害時の道は平坦とは限りません。段差を乗り越えたり、走ったりできる重さに調整することが生存率を高めます。
【男性・体力がある人】容量30〜40L・総重量10~15㎏
成人男性や体力に自信がある方は、「30〜40リットル」の大容量タイプを選び、家族をサポートする役割を担いましょう。総重量の目安は「10kg〜15kg」です。
自分自身の必需品に加え、家族分の水や食料の予備、救急セット、簡易トイレの増量分などを持ち出します。
また、40リットルクラスのリュックであれば、空いたスペースにエアーマットや防寒着も入れられます。
ただし、普段運動をしていない人が、10~15kgを背負うのは転倒リスクを伴うため危険です。事前に水を入れて試しに背負い、近所を歩いてみて「無理なく動けるか」を確認してから本番のパッキングを行ってください。
防災リュックの大きさ・容量については、以下の記事でも詳しく解説しています。
防災リュックを選んだ次は中身を準備しよう
あなたや家族に合った防災リュックが決まったら、次は中に詰める「防災用品」の準備です。
リュックの性能を最大限に活かすためには、詰め方(パッキング)にもコツがあります。重いものを上の方に入れたり、背中側に寄せたりするだけで、同じ重さでも体感重量は驚くほど軽くなります。
また、何を入れるかによって、災害時の快適性も大きく変わります。避難生活をイメージしながら、必要なものに優先順位を付けましょう。
防災リュックの作り方は以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。


