備蓄食料で野菜不足を解消!野菜ジュースからフリーズドライまで長期保存できる食品まとめ

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「災害時の食事」と聞いて、何を思い浮かべますか? カンパン、カップ麺、アルファ米といった炭水化物が中心になりがちではないでしょうか。しかし、実際の避難生活で多くの人が体調を崩す最大の原因の一つは「野菜不足」です

ビタミンや食物繊維が不足すると、便秘や口内炎、免疫力の低下を招き、避難生活の質を下げかねません。健康を守り、過酷な環境を乗り切るためには、意識的に野菜を備蓄することが不可欠です。

本記事では、野菜不足を解消する備蓄食料、おすすめの備蓄野菜食品をご紹介します。記事の内容を参考に備えを見直せば、災害時でも家族の健康を維持し、彩りのある食事で心の安らぎを得られます。

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なぜ備蓄食料で野菜の備えが重要なのか

なぜ備蓄食料で野菜の備えが重要なのか

災害時の備えとして、備蓄食料・水は欠かせません。ただし、大規模災害発生時は、避難生活がいつまで続くかわからないため、栄養面も考慮する必要があります。

次項では、備蓄食料における野菜の重要性について解説するので、購入品の選別をする前に目をとおしてみてください。

災害時に陥りやすい野菜不足とそのリスク

被災時の野菜不足は、以下のリスクが懸念されます。

野菜不足のリスク

  • 栄養不足により、風邪、便秘、口内炎などの健康被害のリスク
  • 持病の悪化を招くリスク

災害発生時、避難所や救援物資として配給される食事は、おにぎりやパンといった炭水化物がメインです。生鮮食品である野菜は腐りやすく、物流も止まった場合、被災地ではなかなか手に入りません

その結果、被災者は深刻な野菜不足に陥ります。野菜に含まれるビタミン、ミネラル、食物繊維が不足すると、ただでさえストレスフルな環境下で、便秘、口内炎、肌荒れ、風邪を引きやすくなるなどの健康被害が懸念されます。

特に高齢者や持病のある人にとって、栄養バランスの乱れは持病の悪化や「災害関連死」のリスクを高める要因となりかねません。炭水化物でカロリーを確保するだけでなく、体の調子を整えるための野菜を備えておくことは、健康を守る必須条件といえます

※参考:独立行政法人農畜産業振興機構|災害時の野菜摂取不足~どうすれば改められるか~
    厚生労働省 「4.高齢者リーフレット」の解説資料

備蓄で野菜を摂るメリット

備蓄食料に野菜を取り入れるメリットは、栄養面だけにとどまりません。精神的な安定をもたらす「心の栄養」としても大きな役割を果たします

茶色や白ばかりの避難食が続くと、食欲が落ち、気持ちも塞ぎ込みがちになります。そんなとき、スープの赤やコーンの黄色といった野菜の「色彩」があるだけで、食事の時間が明るくなり、精神的なストレス軽減に期待できます。

また、普段食べ慣れている野菜の味は安心感を与え、緊張した心をほぐす効果も見込まれます。体と心の両面を支えるために、野菜の備蓄は大きな力を発揮します。

野菜不足を解消する備蓄食料4種

野菜不足を解消する備蓄食料4種

野菜不足を解消する備蓄食料を6種ご紹介します。備蓄品を購入する際は、栄養価も考慮して次項で解説する食品も検討しましょう。

備蓄食料① 手軽に飲める野菜ジュース

野菜を手軽に摂取する手段として、もっとも優秀なのが野菜ジュースです。

野菜ジュースのメリット

  • 調理不要で、電気やガスが使えない状況でも栄養補給できる
  • 防災備蓄を前提とした商品であれば、製造から3~5年以上の保存も可能

野菜ジュースは、調理不要で蓋を開ければすぐに飲めるため、断水時やガスが使えない状況でも手軽に栄養補給できます

また、水分補給と栄養補給を同時に行える点も大きなメリットです。野菜独特の青臭さを抑えた飲みやすい商品も多いため、野菜嫌いな子供でも飲みやすいでしょう。まずは家族の人数分、数日分の野菜ジュースを確保することをおすすめします。

備蓄食料② レトルト食品(長期保存食)

温めるだけで食べられるレトルト食品(長期保存食)は、野菜を摂取できる強力な味方です。

レトルト食品のメリット

  • 一食で満足感と栄養を同時に得られる
  • 常温保存できるため、収納場所に困らない
  • パッケージが薄型なので、場所を取らない

レトルト食品のメリットは、「常温で長期間保存できること」「薄型で場所を取らないこと」です。人数分の備蓄食を保管する際、収納スペースの圧迫を抑えられるため、住宅環境に係わらず利用しやすいでしょう。

また、調理済みであるため、商品によっては加熱しなくても食べられます。特に「野菜スープ」や「野菜カレー」など、野菜がゴロゴロと入った長期保存食は、一食で満足感と栄養を摂取できるのでおすすめです

水分を多く含むスープ類は、乾パンやおにぎりと一緒に食べることで喉の通りを良くし、高齢者や子供の食事介助にも役立ちます。

備蓄食料③ 調理いらずで便利な野菜の缶詰

缶詰は保存食の王道であり、野菜の備蓄においても非常に有効です。コーン、トマト、マッシュルーム、アスパラガス、メンマなど、種類も豊富です。

缶詰のメリット

  • 賞味期限が数年単位と長い
  • コンパクトで隙間収納しやすい
  • 容器が硬く、地震発生時の破損に耐えやすい

缶詰の最大の強みは、その堅牢性と保存期間の長さです。賞味期限は数年単位で設定され、中には5年以上持つものもあります。

また、缶切り不要のプルタブ式であれば道具もいりません。コーン缶やミックスビーンズ缶などは、味付けなしでもそのままサラダ感覚で食べられるため、調理環境が整わない避難所生活でも重宝します。

さらに、缶の中にある「汁」にも野菜の旨味や栄養が溶け出しているため、捨てずにスープに活用すれば無駄なく栄養を摂取できます。

備蓄食料④ 軽くて省スペースなフリーズドライ・乾燥野菜

フリーズドライや乾燥野菜は、お湯や水を注ぐだけで元の状態に戻り、生野菜に近い食感や風味を楽しめます

フリーズドライ・乾燥野菜のメリット

  • 大量の野菜を省スペースに保管できる
  • 軽量なので、被災時の持ち出し用リュックにも入れやすい
  • 調理できる環境があれば、スープやサラダなど用途の幅が広い

フリーズドライ・乾燥野菜は、水分がないため非常に軽く、防災リュックに入れても負担になりません。味噌汁やスープの具材として使うのはもちろん、水で戻してサラダや和え物にできる商品もあります。

また、個包装された商品であれば、必要な分だけ使えて衛生的である点も、衛生環境が悪化しやすい災害時に適しています。

【種類別】おすすめの備蓄野菜食品

【種類別】おすすめの備蓄野菜食品

おすすめの備蓄野菜食品を種類別にご紹介します。各商品の概要・特徴と併せて解説するので、購入する商品に迷う際はぜひ参考にしてみてください。

【野菜ジュース】カゴメ 野菜一日これ一本(長期保存用)

野菜ジュースの定番、カゴメが販売している「長期保存用」の商品です。通常の製品よりも賞味期限が長く、製造から5.5年の保存が可能です。

参考価格5,274円
保存期間の目安製造から5.5年
セット内容190g缶×30本
野菜の種類にんじん/トマト/ごぼう/ケール/
メキャベツ/赤ピーマン
など、30品目
※2025年12月時点

この商品の優れた点は、30品目の野菜を1缶に約350g分使用しており、砂糖や食塩を一切使用していないことです。塩分を気にせず水分補給代わりとしても飲めるため、高血圧などが気になる方でも飲用しやすいでしょう。

1缶190gというサイズも飲み切りやすく、衛生環境が悪化しがちな被災時も飲用しやすいです。頑丈な缶入りなので、衝撃にも強く、備蓄倉庫などに積み重ねて保管できます。

【レトルト】カゴメ 野菜たっぷりスープ

同じくカゴメから発売されている、野菜をメインにしたレトルトスープシリーズです。「トマトのスープ」「カボチャのスープ」「豆のスープ」など、バリエーションが豊富で飽きがきません。

参考価格1,650円
保存期間の目安製造より5.5年
セット内容1セットあたり4種のアソート
野菜の種類トマト/かぼちゃ/豆/きのこ
※2025年12月時点

このスープの特徴は、名前の通り野菜が溶け込んでいるだけでなく、具材としてゴロゴロ入っているため「食べるスープ」としての満足感が高い点です。常温でも美味しく食べられるよう味付けが工夫されているほか、製造から5.5年の長期保存が可能です。

1食あたり100kcal以下とヘルシーでありながら、塩分も控えめ(1g以下)に抑えられており、健康管理が必要な被災生活において非常に頼りになる存在です

【野菜の缶詰】サンヨー堂 美味しいおかず缶詰セット

フルーツ缶詰などで有名なサンヨー堂が手がける、惣菜缶詰のセットです。「きんぴらごぼう」「たけのこやわらか煮」「五目野菜豆」など、日本の食卓に馴染み深い和食のおかずがラインナップされています。

参考価格2,680
保存期間の目安製造より3年6ヶ月
セット内容6種12缶
野菜の種類ひじき煮/たけのこ煮/五目野菜豆/切干大根/
きんぴらごぼう/牛すきやき
※2025年12月時点

これらは調理済みのため、缶を開ければすぐに「おかず」として食べられます。アルファ米などの白飯だけでは食事が進まないとき、濃いめの味付けの野菜おかずがあるだけで食欲が湧きます。プルタブ式で缶切りが不要なのも便利です。

賞味期限は製造から3年6ヶ月と長く、ローリングストックとして普段のお弁当のおかずに使いながら備蓄するのに適しています

【フリーズドライ】NATUREFUTURe ミネストローネ

コスモス食品が展開する「NATUREFUTURe(ネイチャーフューチャー)」シリーズのフリーズドライスープです。化学調味料や保存料を使用せず、厳選された素材で作られています。

参考価格1,758円
保存期間の目安1年6ヶ月
セット内容13.2g×10食分
野菜の種類ローストキャベツ(国産)/ほうれん草/
ローストオニオン/トマトペースト
※2025年12月時点

お湯を注ぐだけで、じっくり煮込んだような本格的なミネストローネが完成します。野菜の甘みや食感がしっかりと残っており、インスタントとは思えないクオリティです。

個包装で軽く、防災リュックのポケットに数個入れておけば、寒い避難所でも温かい野菜スープを飲んでホッと一息つけます。洋風の味付けは、和食中心になりがちな避難食の良いアクセントになるでしょう

失敗しない備蓄野菜の選び方と保存方法

失敗しない備蓄野菜の選び方と保存方法

備蓄野菜は、備蓄方法や用途に合わせて選ばなければ、使い勝手が悪くなる可能性もあります。適切に管理して、被災時に家族の健康状態を保てるよう、備蓄野菜の選び方・保存方法も頭に入れておきましょう。

賞味期限と保存期間をチェック

備蓄野菜を選ぶ際は、まず「賞味期限」を確認します。基本的には、管理の手間を減らすために3年〜5年以上の長期保存が可能な製品(備蓄専用品)をベースにそろえましょう。

一方、スーパーで買える一般的な野菜ジュースや缶詰(賞味期限1年〜2年程度)も、コストが安く味のバリエーション豊富というメリットがあります。

そのため、すべてを長期保存食にするのではなく、「長期保存用」を収納の奥にしまい、「通常製品」を手前に置いて日常的に消費するという併用スタイルがおすすめです。これにより、コストを抑えつつ、常に新鮮な野菜食品を備蓄できます。

家族の人数や好みに合わせて選ぶ

いくら栄養価が高くても、家族が食べられない味では意味がありません。特に子供は、普段と違う環境での食事に敏感になり、嫌いな野菜が入っていると全く食べなくなる可能性もあります。

備蓄する前に、一度家族で試食会を開き、「美味しい」「これなら食べられる」と判断したものを選んでください。

また、以下のポイントも必ずチェックしましょう。

備蓄野菜でチェックすべきポイント

  • アレルギー成分の有無
  • 家族の塩分制限と食品の塩分濃度
  • 噛み切りやすさ、飲み込みやすさ

どれだけ美味しく、栄養価の高い食品でも、アレルギー成分がNGであれば意味がありません。さらに、幼児や高齢者の場合、「噛み切りやすさ」「飲み込みやすさ」も安全に食べる上で重要なポイントです。

栄養だけでなく「嗜好」「リスク」を考慮することが、災害時の安全やストレス軽減につながります。

備蓄食料(野菜)の保管場所とローリングストック

備蓄野菜に限らず、防災用の食品は以下の原則に則って保管しましょう。

備蓄食料の保管原則

  • 直射日光が当たらない
  • 温度や湿度の変化が少ない

備蓄食料は、直射日光が当たらず、温度・湿度変化の少ない「冷暗所」に保管するのが基本です。高温多湿な場所(コンロ下や夏場の車内など)は、品質劣化や缶の破裂を招くため避けてください。

また、野菜ジュースやレトルト食品は、普段の生活で消費し、減った分を買い足す「ローリングストック」に最適です。風邪を引いて買い出しに行けないとき、忙しい朝の栄養補給として積極的に活用してください。

普段から食べ慣れておくことで、災害時にも「いつもの味」として安心して口にできます

備蓄食料の保管方法は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

備蓄食料の保管方法まとめ|収納のコツ・場所・おすすめグッズを解説

備蓄食料の保管方法について、収納のコツや場所、おすすめ収納グッズを解説します。保管時のNG行為も解説するので、備蓄品購入時は参考にしてみてください。

備蓄食料の野菜についてよくある質問

備蓄食料の野菜についてよくある質問

備蓄食料の野菜について、よくある質問と回答をご紹介します。災害発生時、家族を守る準備を適切に進められるよう、ちょっとした疑問・不安は解消しておきましょう。

常温で備蓄しやすい野菜(保存食)は?

じゃがいも、玉ねぎ、ごぼう、さつまいも、かぼちゃなどは、適切に保存すると長期保存できるため、備蓄食としても活用できます。

各野菜の保存方法を見ていきましょう。

野菜の種類          保存方法保存期間の目安
じゃがいも・新聞紙を敷いたダンボールに入れる
・箱の蓋を閉じず、通気性を確保する
約2~3ヶ月
玉ねぎ・新聞紙で個別に包む
・紐などで吊るして保管する
約1~2ヶ月
ごぼう・泥のついた状態で新聞紙にくるむ
・冷暗所で保管する
※縦置き
約1ヶ月
さつまいも・キッチンペーパーで個別に包む
・冷暗所で保管する
約1~3ヶ月
かぼちゃ・カットせず、丸ごと冷暗所で保管する約1ヶ月
※保存期間は季節・保管場所によって前後します

どの野菜も、風通しの良い冷暗所での保管を基本としましょう。日頃から、こうした野菜を多めに買っておけば、災害発生から数日間は調理して食べられます。

ただし、夏場は傷みが早いため、早めに消費するか、加工品をメインにするなどの切り替えが必要です

被災した際、手軽に野菜・栄養を摂取するには?

手軽なのは「野菜ジュース」と「サプリメント(マルチビタミンなど)」の併用です。調理器具も水も不要で、パッケージを開けるだけで摂取できます。

特に断水時は手洗いができず、調理器具を洗う水も惜しいため、洗い物が出ない食品が重宝します。

また、乾燥わかめや切り干し大根などの乾物も、少量の水で戻してそのまま食べられるため、火を使わない野菜摂取方法として覚えておくと便利です。

備蓄食料の野菜不足は非常食でも補おう!

備蓄食料における野菜は、単なる栄養補給だけでなく、避難生活での健康維持や精神的な安定を支える重要なアイテムです

野菜ジュース、レトルト、缶詰、フリーズドライなど、さまざまな形状の食品を組み合わせることで、飽きずにバランスよく野菜を摂取できます。栄養バランスが心配な人は、長期保存が可能な野菜ジュースを1ケースと、家族が好きな味の野菜スープを備えるところから始めてください。

また、本格的な備蓄を始める際は、「1日分の非常食」から徐々に増やしていきましょう。1日分/人の量がわかれば、「購入費用の目安」「非常食の収納量」なども把握できます。

詳しくは以下の記事で解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

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