防災リュックにおすすめの衛生用品13選!リストと選び方も解説
大地震や台風などの災害に備えるとき、防災リュックに「水と食料」だけを入れて安心していませんか。実は、過酷な避難生活において、水や食料と同じくらい命と心を守るのが「衛生用品」です。
断水でトイレが流せず、お風呂にも入れない生活が何日も続くと、体調を崩すだけでなく、精神的にも限界を迎えてしまいます。
2026年の防災用品には、水なしで髪を洗えるシャンプーや長期保存できる全身拭きシートなど、災害時に役立つ優れた衛生グッズが多数販売されています。
この記事では、防災の観点から防災リュックに入れたい衛生用品リストとおすすめ商品13選をご紹介します。衛生用品の選び方、年齢・性別に応じたおすすめアイテムも解説するので、過酷な状況でも清潔を保ち、家族の笑顔を守る準備を今日から始めましょう。
無料ダウンロードできる防災ハンドブック
あわせて読みたい
水と食料だけでは危険!防災リュックに「衛生用品」が必要な理由

防災の準備と聞くと、多くの人が「とにかく飢えと渇きをしのぐための水と食料」を最優先に考えます。
しかし、過去の災害における被災者の声で必ず挙がるのが「トイレや清潔を保てないことへの苦痛」です。
なぜ衛生用品の備えが重要なのか、その理由を解説します。
理由① 避難生活は衛生状態が悪化しやすい
災害が発生してライフラインが停止すると、避難所や自宅の衛生状態は悪化しやすくなります。
ライフライン停止により衛生状態が悪化する理由
- トイレの水を流せないため、排泄物の処理が難しくなる
- 手や身体を洗えない
災害発生直後、ライフラインが停止した場合、避難所では排泄物の処理が課題です。
2026年の熊本地震においては、凝固式の簡易トイレが活用されるケースもありましたが、排泄物の処理が追い付かない避難所もありました。
※参考:日テレNEWS NNN
排泄物が放置された不衛生な環境では、ハエなどの害虫が発生するほか、感染症にかかるリスクも高まります。不衛生な環境は体調の悪化、免疫力の低下なども引き起こしやすくなるため、個人での衛生対策が欠かせません。
理由② お風呂や歯磨きができないストレス
断水や停電により体を清潔に保てないのは、避難生活におけるストレスの一つです。
夏場であれば、汗でベタベタになった服を着続け、頭皮の痒みやニオイに耐えなければなりません。食後に歯磨きができない状態が続くと、口の中のネバつきや口臭が気になります。
このような「当たり前にできていた清潔ケア」が奪われる不快感は、想像以上のストレスとなって心身をすり減らしかねません。
避難所での滞在期間が長くなると、イライラが募って家族や避難者同士でトラブルになるケースもあります。
ボディーシートや口腔ケアシートがあれば、この不快感を一掃し、過酷な環境でもホッと一息つける人間らしい時間を取り戻せます。
【部位別】防災リュックに必ず入れたい基本の衛生用品リスト
ここでは、避難生活の最初の3日間を乗り切る「基本の衛生用品リスト」を部位別にご紹介します。

これをベースに、ご家庭の人数に合わせて必要なアイテムをリュックに追加してみましょう。
【トイレ】防災リュックにおすすめの衛生用品5選

衛生用品の中でも、最優先でリュックに入れたいのが「トイレ関連のグッズ」です。
断水時にトイレを我慢すると、脱水症状やエコノミークラス症候群など病気を引き起こすリスクがあるため、優先的に備えましょう。ここでは、防臭力や凝固力に優れた、おすすめの簡易・携帯トイレ5選をご紹介します。
また、こちらの記事では、トイレの選び方や注意点も併せて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
おすすめ① 【コケナワ】ぽけっトイレ 3個入り
コケナワの「ぽけっトイレ」は、最小クラスのコンパクトな携帯トイレです。防災リュックの小さなポケットにもすっぽりと収まるサイズ感でありながら、1000ccの大容量の水分を受け止めてくれます。
| 参考価格 | 1,320円 |
| 処理回数(1セット) | ・小:3回 ・大:1回 |
| セット内容 | ・排泄袋 ・凝固/脱臭剤 ・防臭袋 ・除菌水 |
| 内容量 | 3セット |
| サイズ | 75 × 65 × 8mm |
| 重量 | 69g/セット |
※価格は税込み
最大の特徴は、除菌水がセットになっており、使用後の衛生面をケアできる点です。
さらに、活性炭入りの「凝固・脱臭剤」と「防臭袋」が付属しているため、避難所の狭い空間でも不快な臭い漏れをブロックしてくれます。
外出先での被災や、避難所への移動中にトイレへ行きたくなったときのお守りとして、リュックのすぐ取り出せる場所に入れておきたいアイテムです。
おすすめ② 【クリロン化成】うんちが臭わないトイレ 50回分
クリロン化成の「うんちが臭わないトイレ」は、医療現場向けに開発された防臭袋「BOS(ボス)」が採用された商品です。
| 参考価格 | 6,050円 |
| 処理回数(1セット) | 1回 |
| セット内容 | ・臭わない袋BOS ・凝固剤 ・汚物袋 ・便器カバー |
| 内容量 | 50セット |
| サイズ | 72 × 135 × 15mm |
| 重量 | 約45g/セット |
※価格は税込み
災害時はゴミの回収がストップするため、使用済みの汚物袋を復旧するまで保管しなければなりません。
しかし、このBOSであれば、数日放置しても臭いを抑えられます。悪臭による精神的ストレスや、避難所での周囲とのトラブルを未然に防ぐ、非常に頼もしい存在です。
黒い汚物袋と防臭袋BOSがセットになった構成で、1セットあれば排泄から処理までこなせます。臭いに対する不安を払拭したいご家庭に、真っ先におすすめしたい簡易トイレです。
おすすめ③ 【PYKES PEAK】救急トイレ 15年保存 120回セット
PYKES PEAKの救急トイレは、高品質な抗菌・消臭ポリマーが使用され、わずか約15秒で水分をゼリー状に固める強力な凝固力が魅力です。
| 参考価格 | 5,382円 |
| 処理回数(1セット) | 1回 |
| セット内容 | ・凝固剤 ・便座カバー ・排泄 / 処理共通袋 ・手袋 ・防災チェックリスト |
| 内容量 | 120セット |
| サイズ | - |
| 重量 | - |
※価格は税込み
120回分の大容量セットなので、3人家族であれば8日分(1日5回)のトイレを処理できます。防災リュックに入れる際は、各々の防災リュックへ小分けにしての収納がおすすめです。
また、アルミ製のパッケージに凝固剤が個別包装されているため、15年の長期保存が可能で、リュックに入れっぱなしにしても劣化の心配がありません。
尿の嫌な臭いを素早く閉じ込め、長期間の避難生活でも衛生的なトイレ環境を維持し続けられます。
おすすめ④ 【トイレの女神PREMIUM】非常用トイレ 100回セット
「トイレの女神PREMIUM」は、防災士が監修し、被災者のリアルな声から生まれた高品質な非常用トイレです。
| 参考価格 | 6,980円 |
| 処理回数(1セット) | 1回 |
| セット内容 | ・凝固剤 ・排便袋 ・処理袋 ・防災ガイドブック |
| 内容量 | 100回セット |
| サイズ | - |
| 重量 | - |
※価格は税込み
トイレの女神PREMIUMの凝固剤は、抗菌・消臭を同時に行えるため、排泄物に含まれる菌の繁殖を抑え込み、悪臭や感染症のリスクを根本から絶ちます。
こちらも大容量セットなので、防災リュックには家族の人数×3日分(約15〜20回分)をジップロックなどに移し替えて持ち出しましょう。
また、汚物袋や防臭袋に加え、初めてでも迷わず使える「防災ガイドブック」が付属しています。「複雑で使えない」といった高齢者の方でも、トイレに困るリスクを抑えられます。
15年の長期保存が可能なので、一度購入しておけば入れ替えの手間もコストも心配ありません。
おすすめ⑤ 【マイレット】mini-2 携帯用トイレ 10回分
マイレットの「mini-2」は、防災リュックへの収納におすすめな、コンパクトサイズの携帯トイレセットです。
| 参考価格 | 1,750円 |
| 処理回数(1セット) | 1回 |
| セット内容 | ・抗菌性凝固剤 ・排便袋 ・ポケットティッシュ ・持ち運び袋 |
| 内容量 | 10回分 |
| サイズ | - |
| 重量 | 30g/1セット |
※価格は税込み
水がなくてもすぐに使える排便袋と、優れた抗菌性・消臭性を持つ凝固剤がセットになった携帯トイレ。ポケットティッシュもセット内に含まれるため、パッケージをそのまま防災リュックに収められます。
また、箱型のパッケージかつシンプルなデザインなため、職場や自宅の本棚にもそのまま収納可能です。カバンやリュックの隙間にすっきりと収まるサイズ感で、外出先での突然の被災にもすぐにできるでしょう。
まずは防災リュック用の携帯トイレを少数から備えたい人におすすめです。
【口腔ケア】防災リュックにおすすめの衛生用品3選

口の中の臭い・ネバつきはストレスになるだけでなく、周囲への配慮にも気を配らなければなりません。
ここからは、水がなくても口の中を清潔に保てる、口腔ケアグッズのおすすめ3選を紹介します。
おすすめ① 【レック(LEC) 】ポケットエチケット 携帯用
レックの「ポケットエチケット 歯みがきシート」は、水も歯ブラシも使わずに、拭き取るだけで口の中をサッパリさせられる歯磨きシートです。
| 参考価格 | 466円 |
| 内容量 | 10枚入り |
| サイズ | 150 × 100mm/枚 |
| 重量 | 30g/セット |
※価格は税込み
指にシートを巻きつけて歯や歯茎をこするだけで、付着した汚れやネバつきを落とせます。キシリトールが配合されており、使用後はミントの爽やかな香りが広がって、長時間の不快感を一掃してくれます。
また、ポケットに入るコンパクトサイズなので、防災リュックの小物入れ、サイドポケットにも収納可能。避難所でも周囲の目を気にせずサッと口元をケアできます。
小さな子どもから高齢者まで、うがいができない環境で虫歯や口臭を防ぐための必須アイテムです。
おすすめ② 【無印良品】歯みがき タブレット
無印良品の「歯みがき タブレット」は、歯磨き粉・マウスウォッシュどちらでも使える画期的なアイテムです。
| 参考価格 | 591円 |
| 内容量 | 20粒 |
| サイズ | 80 × 135mm |
| 重量 | 10gg/セット |
※価格は税込み
タブレットを口に入れて噛み砕くと泡立つため、その状態で持参した歯ブラシを使ってブラッシングし、最後に少量の水ですすぐだけで完了します。マウスウォッシュとしても使えるため、歯ブラシがなくても清涼感を得られます。
液体やペースト状の歯磨き粉とは異なり、こぼれたりリュックの中で漏れたりする心配がないのが大きなメリットです。
また、水ですすがずにそのまま口内に残しても問題ない成分で作られているため、断水で全く水が使えない状態でも使えます。
無印良品らしいシンプルなパッケージで、防災リュックに入れておいてもかさばらず、日常の旅行などでも幅広く活用できます。
おすすめ③ 【GUM】 長期保存用 ガム・デンタルリンス 水のいらない液体ハミガキ(14本)
オーラルケアブランドとして有名なGUMの「長期保存用 ガム・デンタルリンス」。防災用に開発された液体ハミガキで、1回分が小分けにされた衛生的な航空ケアアイテムです。
| 参考価格 | 2,980円 |
| 内容量 | 14本入り |
| サイズ | - |
| 重量 | 10ml |
※価格は税込み
最大の特徴は、製造から5年間の長期保存が可能であること。一度購入しておけば、買い替えの手間や費用を抑えられます。
また、商品名にもあるとおり、すすぎが一切不要です。約10mlを口に含んで20秒ほどすすぎ、そのままブラッシングするだけで、歯周病菌を殺菌し、口臭やネバつきを防ぎます。
1回分ずつが使い切りタイプのスティック包装になっているため、計量の手間がなく、暗い避難所でも衛生的に使用できます。 医療現場の知見を取り入れた、本格的なオーラルケアをリュックに常備しておきましょう。
【体・髪のケア】防災リュックにおすすめの衛生用品5選

お風呂に入れない避難生活では、汗のニオイや頭皮の痒みがストレスを増幅させます。さらに、手洗いができない状態での食事は、食中毒の危険を伴います。
ここからは、水なしで全身を清潔に保ち、心と体をリフレッシュさせてくれる体・髪・手のケア用品おすすめ5選をご紹介します。
こちらの記事では、暑さ対策グッズもご紹介しているので、夏の災害対策を始める人はぜひチェックしてみてください。
おすすめ① 【OO Osaki】災害用ウエットタオル
オオサキメディカルの「災害用ウエットタオル」は、医療現場のノウハウを活かして作られた、防災専用の長期保存ウェットタオル(ボディーシート)です。
| 参考価格 | 1,100円 |
| 保存期間 | 製造から7年 |
| 内容量 | 7本入り |
| アルコールの有無 | なし |
※価格は税込み
アルミフィルムの個包装により、製造から7年の長期間にわたって水分の蒸発を防ぐ仕様です。
約60cm×30cmの超大判サイズで、厚手で破れにくい不織布を使用しているため、これ1枚で大人でも全身の汚れと汗を拭き取れます。ノンアルコール・無香料で肌への刺激が少なく、敏感肌の方や赤ちゃんのおしりふきとしても使えます。
シャワーが浴びられない不快感を一掃し、全身の清潔を何年間も約束してくれる、心強い備蓄用ウエットタオルです。
おすすめ② 【プラスハート】からだふきぬれタオル 大判サイズ
プラスハートの「からだふきぬれタオル 大判サイズ」は、介護の現場でも高く評価されているウェットタオル(ボディーシート)です。
| 参考価格 | 1,182円 |
| 保存期間 | - |
| 内容量 | 30枚入り |
| アルコールの有無 | なし |
※価格は税込み
たっぷりの水分を含んだ厚手のシートが、避難所でかいた汗や皮脂汚れを優しく拭き取ってくれます。
お風呂に入れないことによる肌トラブルやあせもを未然に防ぎ、全身を清潔な状態にリセットできます。ノンアルコール・無香料・無着色なので、皮膚に強い刺激を与えません。
また、個包装タイプなので、必要な分だけを開封して使え、残りのシートが乾燥する心配もありません。
肌を拭いたあとのサッパリ感は、過酷な環境で沈みきった心をリフレッシュさせてくれるでしょう。
おすすめ③ 【RABLISS】10年保存できる防災用ウェットティッシュ
RABLISSの「10年保存できる防災用ウェットティッシュ」は、食事前の手拭きや身の回りの除菌に欠かせないアイテムです。
| 参考価格 | 1,480円 |
| 保存期間 | 製造から10年 |
| 内容量 | 20枚入り × 5セット |
| アルコールの有無 | なし |
※価格は税込み
通常のウェットティッシュは未開封でも数ヶ月で乾燥しますが、こちらは特殊なアルミパッケージにより10年の長期保存を実現しています。
ノンアルコールタイプなので、アルコール特有のツンとした匂いがなく、手肌にも使いやすい仕様です。避難所での食事前や、トイレの後に手が洗えない状況で、食中毒や感染症を防ぐ衛生用品として活躍します。
リュックに入れっぱなしにしても劣化しにくい、備蓄管理のストレスから解放される優秀な商品です。
おすすめ④ 【ルバンシュ】 水のいらないボディ&ヘアウォッシュ
ルバンシュの「水のいらないボディ&ヘアウォッシュ」は、これ1本で髪の毛から全身まで洗える便利な泡タイプの洗浄剤です。
| 参考価格 | 1,746円 |
| 保存期間 | - |
| 内容量 | 160g×1本 |
| アルコールの有無 | エタノール配合 ※グレープフルーツ由来の精油も含む |
※価格は税込み
避難所で何日もシャワーを浴びられないと、皮脂の臭い、頭皮の痒みが我慢できなくなり、ストレスの原因となります。
このボディ&ヘアウォッシュがあれば、適量を髪や肌になじませてタオルで拭き取るだけで、水を使わずに不快感をサッパリさせられます。断水で生活用水が貴重な状況でも問題ありません。
身体拭きなら約40〜65回分、髪・頭皮ケアは約25〜40回分を使えます。全身をこれ1つでケアできるため、荷物を減らしたい防災リュックにおすすめの衛生用品です。
おすすめ⑤ 【コモライフ】水のいらない 泡シャンプー
コモライフの「水のいらない 泡シャンプー」は、髪と頭皮のケアに特化したドライシャンプーです。
| 参考価格 | 1,680円 |
| 保存期間 | - |
| 内容量 | 約200ml×1本 |
| アルコールの有無 | なし |
※価格は税込み
手に取った泡を髪になじませ、指の腹で頭皮を揉み込むようにして拭き取るだけで、シャボンの爽やかな香りが広がり、汗や皮脂のベタつきを取り除きます。水が使えない環境でも、お風呂上がりのようなサッパリとした感覚を取り戻せます。
コンパクトなボトルサイズで収納しやすく、防災リュックに入れやすいのも魅力。さらに、アルコールフリーで低刺激なため、大人から子どもまで使いやすいドライシャンプーです。
女性・子ども・高齢者の防災リュックに追加したい衛生用品リスト

基本の衛生用品に加えて、年齢や性別に応じた「専用のケア用品」を追加することで、被災時でも平時と変わらない日常に近づけられます。
災害時、配給される物資は画一的であり、自分に合った衛生用品がすぐに手に入るとは限りません。 体質やニーズに合わせた、追加すべき衛生用品リストと活用テクニックを解説します。
【女性】生理用品・おりものシート・サニタリーショーツ
女性の防災リュックには、生理用品(ナプキンやタンポン)、サニタリーショーツを必ず追加してください。災害後のストレスにより、予定日ではなくても突然生理が始まってしまうことは珍しくありません。
さらに、断水時はは下着の着替えや洗濯も難しいため、衛生面の悪化も懸念されます。
ここで役立つのが「おりものシート」の活用です。 下着におりものシートを貼り、毎日シートだけを交換することで、清潔な状態を保ちやすくなります。
使用済みの生理用品を捨てる「中身が見えない黒いポリ袋」もセットで用意し、プライバシーも守りましょう。
【子ども・赤ちゃん】おしりふき・おむつ・使い捨てエプロン
小さな子どもや赤ちゃんがいる場合は、以下のアイテムを追加しましょう。
子ども・赤ちゃん向けの追加アイテム
- おしりふき:ノンアルコール、無香料、無着色であれば、大人用のボディーシートが使える
- おむつ :最低でも3日分は防災用としてストックしておく
- エプロン :食事の食べこぼしで衣服が汚れるのを防ぐ
子どもは環境の変化で体調を崩しやすいため、衛生面を清潔に保つグッズを通常よりも多めにリュックに詰め込んでください。
おむつはリュックに入りきらないため、自宅用の備蓄に追加しておきましょう。
【高齢者】入れ歯洗浄剤・大人用おむつ・口腔ケアスポンジ
高齢者の防災リュックには、入れ歯洗浄剤、大人用おむつ、口腔ケアスポンジの追加がおすすめです。
避難所で水が不足すると、入れ歯を洗えず、口内環境の悪化が懸念されます。少量の水で使える入れ歯洗浄剤や、拭き取るだけで汚れを落とせる口腔ケアスポンジで、衛生状態を保ちましょう。
また、1次避難所(公民館や体育館など)では、介助できる体制が整っていない可能性もあります。大人用おむつや尿取りパッドなどを準備して、健康状態の悪化を防ぐ対策も必要です。
防災リュック向け衛生用品の選び方

スーパーやドラッグストアには多くの衛生用品が並んでいますが、日常用と防災用とでは求められる条件が異なります。
「とりあえず家にあるものを詰めておこう」と安易に考えると、いざというときに使えないかもしれません。 ここからは、災害環境で確実に機能する衛生用品を見極める、選び方のポイントを4つ解説します。
選び方① ウェットティッシュは長期保存タイプを選ぶ
防災リュックに入れるウェットティッシュやボディーシートは、必ず「長期保存タイプ(5〜10年保存)」を選んでください。
100円均やドラッグストアなどで売られている一般的なウェットティッシュは、未開封であってもパッケージの隙間から徐々に水分が蒸発します。いざ災害が起きたときに取り出したら、ただの乾いたカピカピの紙になっていて使い物にならなかった、というのは防災あるあるの失敗です。
防災専用に作られた長期保存タイプは、アルミフィルムで厳重にパックされているため、メーカー推奨の保存場所であれば、長期間放置しても水分が逃げません。
定期的な買い替えの手間を省き、いざというときに役立てるため、少し割高でも長期保存用を選ぶのが鉄則です。
選び方② 敏感肌の人は「アルコールフリー」や「無香料」をチェック
肌が弱い人や小さい子どもがいる場合は、「アルコールフリー(ノンアルコール)」や「無香料」であるかを必ずチェックしましょう。
アルコール成分の強い除菌シートで顔や体を何度も拭くと、肌の水分が奪われて乾燥し、肌荒れや湿疹の原因になりかねません。
また、避難所の密集した空間では、香りの強いボディーシートやシャンプーを使うと、周囲の人にとって「香害」となり、トラブルに発展する恐れもあります。
そのため、肌への刺激が少なく、周囲にも配慮できる「ノンアルコール・無香料」のアイテムを選ぶのが安全です。 アルコール消毒液は手専用として別途用意し、肌を拭くものとは用途を明確に分けましょう。
選び方③ 日用品を少し多めにストックする「ローリングストック」を活用
防災リュック用の衛生用品をすべて専用品でそろえると、予算内に収まらないかもしれません。
そこで、普段使っている生理用品やおむつ、歯ブラシなどを多めに買い置きしながら回す「ローリングストック」がおすすめです。
ローリングストックとは
- 日用品を多めに買い足し、古くなったものから消費する
- 新しいものがストックされるため、使用期限を気にする必要がない
- 割高な防災用品ではないため、予算をコントロールしやすい
防災リュックの中身も、半年に1度のペースでローリングストックしている日用品と入れ替えれば、常に新鮮で安全な備えを維持できます。
選び方④ 水が使えない状況を想定する
衛生用品を選ぶ際は、「水が一切使えない状況でも機能するか」を想定することが重要です。災害時は断水により、手を洗う水すら確保できない状況も想定されます。
そのため、水ですすぐ必要がない液体ハミガキや、洗い流し不要のドライシャンプーなど、「水不要(ノーリンス)」と記載されたアイテムを優先的に選びましょう。
水が必要な衛生用品ばかり備蓄すると、貴重な生活用水・飲料水を衛生管理のために消費してしまい、脱水症状のリスクを高めかねません。
水を使わずに清潔を保てるグッズを優先することが、過酷な環境を生き抜く賢い選択です。
防災向け衛生用品に関するよくある質問

衛生用品の準備を進める中で、「避難所にトイレットペーパーはある?」「コンタクトレンズはどうすればいい?」といった疑問が湧いてくるものです。誤った知識のまま避難すると、必要なものが手に入らず、深刻な不便を強いられかねません。
ここでは、防災向け衛生用品に関してよくある質問にわかりやすく回答します。
よくある質問① 避難所にはトイレットペーパーが備え付けられている?
避難所では、「そもそもトイレが使えない」「あっても使い切られてしまう」といった可能性もあります。
災害規模が大きく、被災者の数が避難所のキャパシティを超えた場合、自治体の用意した備品は底をつきます。もしトイレットペーパーを持たずに避難所へ行くと、用を足したあとに拭くものがないかもしれません。
こうした事態を防ぐため、防災リュックには必ずトイレットペーパーを入れましょう。そのままリュックに入れるとかさばるため、ペタンコに潰してジップロックに入れておくと、省スペースで水濡れも防げるためおすすめです。
また、こちらの記事では、避難所のトイレ問題について詳しく解説しているので、より安全な備蓄を進めたい人はぜひ参考にしてみてください。
よくある質問② コンタクトレンズや洗浄液も防災リュックに入れるべき?
防災備蓄では、コンタクトレンズではなく「メガネ(予備のメガネ)」での避難を基本としてください。
災害時は断水によって手が洗えず、指先が不衛生な状態です。汚れた手でコンタクトレンズの着脱を行うと、目に雑菌が入り、結膜炎や角膜潰瘍などの病気を引き起しかねません。
そのため、備蓄は予備のメガネを基本として、どうしてもコンタクトレンズが必要な場合は「1day(使い捨て)コンタクトレンズ」を選びましょう。毎日清潔なものに交換できるため、衛生状態を保ちやすくなります。
よくある質問③ ペットにはどんな衛生用品・避難グッズが必要?
災害発生後は、飼い主の責任でペットを管理する必要があるため、以下の衛生用品・避難グッズを備えましょう。
ペット用の衛生用品・避難グッズ
- トイレ用ペットシート
- 消臭袋
- 迷子札
- 首輪
- リード
- ペット用フード
- ペットの写真や健康データ
ペットを連れて避難所へ移動した場合、ペットは特定の飼育・管理スペースに移されます。さらに、自治体の備蓄品には、ペット用のアイテムがないかもしれません。
人と同じスペースでは暮らせないため、避難を想定した十分な備えが必要です。
こちらの記事では、犬・猫用の避難グッズについて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
衛生用品リストを活用して災害時の心と体の健康を守ろう
災害時、体を清潔に保つ衛生用品は、決して贅沢品ではありません。感染症や食中毒といった病気を防ぎ、避難生活の過酷なストレスを和らげる「必要な防具」です。
髪や体を洗えるアイテムや、長期保存できる口腔ケアグッズを防災リュックに詰めておくと、いかなる状況でも家族の健康を守りやすくなります。
この記事のリストを参考に、ご家庭のニーズに合った衛生用品を今すぐ防災リュックに追加しましょう。
もちろん、防災備蓄は衛生用品だけではありません。食料や生活用品など、長期避難を想定した備えも必須です。こちらの記事では、防災リュックの中身をリスト形式でご紹介してるので、ぜひ参考にしてみてください。



